イーサリアムは、ヴィタリック・ブテリン氏によって開発されたプラットフォームのことを指します。
このプラットフォーム内で使用する仮想通貨をイーサと呼ばれています。
2021年4月中旬にビットコインの調整が始まり、ビットコインを始めとした多くの仮想通貨が大きく下落しました。
しかし、下落するビットコインとは対称的にイーサリアムでは上昇するという動きを見せました。
これは、イーサリアムの注目がまさに高まっていることの実例であると言えるでしょう。
この記事では「なぜ、イーサリアムが注目されているのか」、「価格は今よりも上昇するのか」について深堀りして解説をしていきますので、是非最後まで読んでみてください。
記事の内容
- 今後の実用化が期待できる仮想通貨の1つ
- 2022年9月にTheMergeの実装完了
- イーサリアムの価格予想も徹底解説!2022年は大注目!?
- ビットコインの高騰との価格関係とは
- トランザクション費用(ガス代)の上昇が問題となっている
- マイケル・ノボクラッツ氏の予想を徹底解説!
2021年9月以降価格は若干の下落を経験しましたが、10月に入り再び最高値を更新するまでの価格上昇を見せた事もあり、注目はますます高まるばかりです。
イーサリアムは国内取引所のCoinCheck(コインチェック)で取引可能です。
CoinCheck(コインチェック)は強固なセキュリティから世界的に安全性が認められている取引所なので、興味がある方は是非公式サイトをチェックしてみてください。
イーサリアムの最新情報
2022年10月時点での、イーサリアム最新情報を紹介します。
The Merge実装完了
2022年9月15日には、待望の大型アップデート「The Merge」の実装が完了しました。
これにより、本格的なPowからPoSへの移行が完了したことになります。
従来のメインネットと、コンセンサスアルゴリズム形成を担っている新しいチェーンが結合することで、ぞれぞれが連携しながら1つのイーサリアムを構成する仕組みです。
イーサリアムの新規発行ペースが90%も減少するため、今後の動向には注目しておくと良いでしょう。
2022年9月6日に「Bellatrix(ベラトリックス)」完了
2022年8月に大型アップデート「The Merge」が行われ、各取引所も対応に動いています。
今後は、「Bellatrix(ベラトリックス)」、「Paris(パリ)」といった2部構成のアップグレーッドが行われました。
名称 | 特徴 |
---|---|
Bellatrix(ベラトリックス) | ビーコンチェーンのアップグレード |
Paris(パリ) | メインネットで実行するもの |
上記2つのアップグレードが完了すれば、本格的な「The Merge」の実装完了です。
The Merge前半ではBellatrix(ベラトリックス)、後半はParis(パリ)が行われますが、前半のBellatrixは2022年9月6日のアップグレードとなりました。
また、現在は各暗号資産取引所がThe Mergeに向けた対応を発表しているので、取引をする際は注意しなくてはいけません。
イーサリアム価格が急落
2022年6月には、Celsiusの取り付け騒ぎや仮想通貨全体の下落など、複数の要因により価格が急落しました。
一時的には1ETHあたり約16万円で取引されており、1ヶ月で2分の1まで価格が下がりました。
10月現在、イーサリアムだけでなくビットコインをはじめとした仮想通貨全体で下落が発生しており大きな話題となっています。
ロシアとウクライナの戦争で先行きが不透明
2022年2月には、ロシアがウクライナへの軍事進攻を開始しましたが、7月現在の今も連日話題となっています。
戦争状態にある事から、世界的な経済不安が懸念される状況ですが、イーサリアムのような仮想通貨にも大きな影響を与えている状況です。
ポイント
- 2022年2月24日:ウクライナ政府がイーサリアムを始めとした仮想通貨寄付の受付開始
- 2022年3月1日:ロシアの経済制裁逃れを予想した投資家により、イーサリアムが約13%の急騰
- 2022年3月3日:日米欧が連携して経済制裁逃れを防ぐためにロシアへの仮想通貨規制案を進めるとの報道
- 2022年3月17日:ウクライナのゼレンスキー大統領が、国内の仮想通貨を合法化する案に署名
- 2022年4月11日:ウクライナがイーサリアム含む100億円越えの仮想通貨での資金調達に成功
- 2022年6月21日:ウクライナ政府が寄付されたNFTの売却益をロシア抗戦の資金に充てることが決定
- 2022年7月12日:ロシアに資金を流した仮想通貨OTC業者を摘発
このように、短期間でイーサリアムを初めとする仮想通貨に関した話題が連日報じられています。
今後焦点となるのは、ロシアの経済制裁逃れや、戦争の長期化によるイーサリアムの売買動向と考えられるでしょう。
仮想通貨は有事の際に買われる傾向もあり、近年では金融資産としての認識を持つ方も増えてきました。
戦争状態による世界経済の懸念が続けば、自国通貨の移し先としてイーサリアムのようなメジャーな仮想通貨に買いが集中するのではと考える投資家もいるようです。
また、ウクライナへの支援としてもイーサリアムのような仮想通貨が注目されており、通貨で直接寄付する流れや、NFTの一部売上を寄付する動きなども広まっています。
需要拡大への期待から、ますます注目の集まるイーサリアムは、国内取引所Coincheck(コインチェック)で取引可能です。
興味がある方は、Coincheck公式サイトをチェックしてみてください。
イーサリアムとは?
通貨名 | イーサリアム |
シンボル | ETH |
現在の価格(2022年10月5日時点) | ¥196,125 |
時価総額(2022年10月5日時点) | ¥23,658,268,403,464 |
時価総額ランキング(2022年10月5日時点) | 2位 |
公式サイト | イーサリアムの公式サイト |
取引できる国内取引所 | Coincheck bitFlyer Huobi Japan bitbank など |
イーサリアムとは、スマートコントラクト機能を備えた分散型アプリケーションプラットフォームとして、ロシア系カナダ人のヴィタリック・ブテリン氏により開発されました。
スマートコントラクトとは?
あらかじめ設定されたルールに基づいて、ブロックチェーン上の取引、またはブロックチェーンに取り込まれた情報を作動させるシステム
スマートコントラクトは、仮想通貨のトップを走るビットコインにはない機能を多く備えています。
2021年より急成長を続けている、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)における分野でも、イーサリアムのブロックチェーが利用されており、今後も広い分野で活躍の幅を広げると言われているくらいです。
近年では、スマートコントラクト機能を持った通貨が続々と誕生していますが、イーサリアムは仮想通貨時価総額ランキングで長きに渡って2位を誇る(1位はビットコイン)など、スマートコントラクト界隈の王者であるとも言えるでしょう。
しかし、近年ではユーザー増加によるスケーラビリティの問題も指摘されています。
イーサリアムのスケーラビリティ問題とは?
ユーザー数が増加した事により、ネットワーク全体の処理能力を低下させている事。
取引を検証するために必要となるガス代の高騰も問題となっている。
これらの問題を解決するために、イーサリアムではPoS(プルーフ・オブ・ステーク)への移行する大型アップグレードが完了しました。
しかし、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するために開発された通貨は多くあり、現在に至るまで猛烈な成長を遂げています。
ブロックチェーン | トランザクション処理数/秒 | トランザクション手数料 | ブロック生成速度 |
---|---|---|---|
Solana(ソラナ) | 50,000 | 0.00005ドル | 0.4秒 |
イーサリアム | 13~15 | 10~20ドル | 300秒 |
仮想通貨Solanaを例にしても、処理速度や手数料の安さは圧倒的に劣っていると言えるでしょう。
今後、イーサリアムは同じ目的を持った通貨、通称イーサキラーとも呼ばれる通貨とシェアを争っていくことになると考えられています。
イーサリアムの今後の見通しに影響するイベント
イーサリアムの過去の値動きが理解できたところで、今後どのような見通しになっているか気になるものです。
イーサリアムの価格変動に影響を与えるポイントを以下にまとめました。
イーサリアムの価格が変動するポイント
- ビットコインの値動きに連動した価格変動
- 開発・実用化の進捗によって利便性の向上
- DeFiの成長によるイーサリアムの期待感
- コロナ禍による影響による価格変動
- ロシアとウクライナの情勢が招く仮想通貨の法整備
- イーサリアム2.0のアップデート
上記のポイントはイーサリアムの価格変動を知る上でかなり重要なポイントになりますので、しっかりと理解しておきましょう。
ビットコインの値動きによる価格変動
イーサリアムはビットコインとは仕組みが異なる仮想通貨ですが、アルトコインであるという性質からビットコインに価格が釣られてしまいます。
イメージしやすいのは、「ビットコインの値動きに比例して価格が動く」ということです。
ビットコインが値上がりしたら、イーサリアムも値上がり、ビットコインが下落すると、イーサリアムも下落することになります。
このような状況が続いているため、さらなるイーサリアムの価格上昇にはビットコインの価格上昇が重要になります。
2021年4月にはビットコインも700万円を達成し、イーサリアムもそれに応じて高値更新をしているので、現物保有者にとって嬉しい値動きだったことでしょう。
ただし、2021年4月中旬よりビットコインドミナンスが50%を下落し、アルトコインに大幅な資金流入からビットコインは下落しているのに関わらず、イーサリアムは高値を更新するという新しい値動きも見せました。
イーサリアムは5月下旬から始まった仮想通貨市場全体の下落から大きく値を下げました。
その後、ブラジル証券当局のイーサリアムETFを承認といったイーサリアム特有のポジティブニュースを受けて価格が回復するといった場面をみせましたが、その後急落し2022年10月5日現在は約19万円ほどで取引されています。
スマートコントラクトの活用
イーサリアムの2021年を語る上で、スマートコントラクトは欠かせないテーマです。
スマートコントラクトとは、柔軟な契約をするために開発された独自技術となります。
第三者がいなくても公正な契約を結ぶことができるという、画期的な技術です。
ブロックチェーンは改ざんが不可能という特徴があるために、スマートコントラクトと好相性です。
DefiやNFTといった業界で活用されており、特に2021年はNFTの伸びが好調でした。
以下は、実際にNFTとして花が開いたジャンルになります。
NFTとして成功した例
- Crypto Punks(クリプトパンクス)
- BAYC(ボアードエイプヨットクラブ)
- EtherRocks(イーサーロックス)
Crypto Punks(クリプトパンクス)は、アルゴリズムで生成されたユニークなキャラクターのNFTアートです。
2022年2月には、NFTとして過去最高額となる8000ETH(約27億円)で売却され話題となりました。
BAYCやEtherRocksといったNFTも年々規模を拡大させており、業界の盛り上がりは過熱していると言えるでしょう。
あわせて読みたい記事また、既に金融分野では実装が進んでいますので、実例を踏まえて詳しく次に解説していきます。
DeFiの市場成長に合わせたイーサリアムの価格高騰
イーサリアムを語る上で外せない話題が「DeFi」です。
イーサリアムで重要な機能の1つであるスマートコントラクトを金融分野で実装することによって、管理者が存在しない分散型のファイナンスを実現しました。
その結果、お金の貸し借りを誰でも簡単に行えるようになり、世界中で仮想通貨の流動性を大きく増やすことに貢献しました。
DeFiの一例
- Uniswap
- Sushiswap
- Compound
上記は代表的なDEX(分散型取引所)ですが、これらが発展することによりベースに使われているイーサリアムの価値が大きく向上したのです。
Uniswapが提供しているUniというガバナンストークンは急激な価格上昇を記録し、DeFi銘柄という分野を作った通貨と言えます。
現在は、RaydiumやSolana、さらに取引所が提供するDeFiが広がっており、様々な選択肢をユーザーが取れるようになっています。
DeFiはユーザーが年間で100%以上の利率で運用することができる場合もあり、仮想通貨の市場の盛り上がりに影響した分野と言えます。
より詳しく知りたい方は「DeFiとは?」にて詳しく解説をしているので、是非読んでみてください。
コロナによる金融市場への影響
2020年からコロナの影響によって仮想通貨を始めとした資産にお金が次々と流れています。
この状況を支えているのは、各国政府による無期限の金融緩和です。
これによって政府が主導となり市場にお金を大量にばら撒いている状況が2020年から続いた結果、コロナで市場がクラッシュするのではなく、市場にお金が流入する結果となり仮想通貨や株式、そして不動産が次々と最高値を更新してました。
簡単に説明すると、市場に溢れたお金がコロナによって娯楽消費ができないため、株式、債権、金、そして仮想通貨にお金が流れています。
2022年3月には、長期的に金利を据え置きしていたアメリカでの利上げが実施されました。
アメリカでは今後も継続して金融政策を引き締めしていく方針を掲げているため、今後仮想通貨市場に資金流入があるか投資家は見極める必要があるでしょう。
また、2022年10月現在では、アメリカの利上げを受けて新興国通貨、イギリス・豪ドルなどの主要国でも続々と利上げが実施されています。
ロシアとウクライナの情勢が招く仮想通貨の法整備
ロシアは2022年10月現在ウクライナへの軍事進攻をしており、実質の戦争状態にあります。
そんなロシアでは、軍事進攻をする前の2022年2月に仮想通貨の規制に関する報道がありました。
仮想通貨の完全規制ではなく、通貨に類似したものという定義で、高額の通貨保有者は申告の義務やロシア国内で認可された取引所や銀行を通じて取引を行う必要があるという規制です。
現在では、ロシアの経済制裁回避を防ぐために、各国がロシアに対しての仮想通貨規制をする動きが出ています。
ロシアが資金調達の手段として仮想通貨に手を出さないよう、イギリスやアメリカの主要国での対策も進んでいます。
また、ウクライナでは仮想通貨を全面的に導入するなど、各国でそれぞれ異なる法整備が続いているのです。
戦争状態にある今、世界経済への不安も多くなっているので、今後各国での法整備や規制の流れには注視しておく必要があるでしょう。
イーサリアム2.0へのアップデート
イーサリアム(ETH)は2020年の12月1日に「イーサリアム2.0」アップデートのフェーズ0が始まりました。
このアップデートの大きな変更点はコンセンサスアルゴリズムの変更になります。
現在はPow(プルーフオブワーク)と言われるアルゴリズムが採用されていますが、最終アップデートであるセレニティが完了するとPoS(プルーフオブステーク)と言われるアルゴリズムへの移行が完了します。
かなり有用なアップデートですが、延期が続いていることもあり、2022年に完了するかの判断はできません。
しかしセレニティが完了したら大きなポジティブニュースとなりますので、引き続きイーサリアムの情報を追っていきましょう。
現在は、イーサリアム2.0ネットワークのフェーズ0での最初のアップグレードなっており今後の動向に注目が集まっています。
【2022年】イーサリアムの今後の見通し・予想
イーサリアムの今後の見通しとしては、主に以下のポイントがあります。
それぞれについて、詳しく解説します。
イーサリアム企業連合(EEA)による手厚いバックアップで手堅い
仮想通貨と聞くと、一部の投資家だけが知っているというものに感じるかもしれませんが、イーサリアムではエンタープライズ・イーサリアム・アライアンス(通称:EEA)と呼ばれる、大企業がバックについています。
EEAに加盟しているのは、イーサリアムの技術を活用したり普及するために協力している企業です。
EEAには、既に500以上の企業が加盟しており、マイクロソフトやトヨタ、KDDIなど有名企業が多数います。
これもあって、イーサリアムは世界的に高い信頼を得ているのです。
今後も、この手厚いバックアップによって手堅く推移していくものと思われます。
消費電力削減の動き
イーサリアムは、電力消費の削減や効率化が期待されている通貨です。
ビットコインのマイニング作業では、多大な電力を消費することから、地球環境問題への懸念が続いています。
イーサリアムはすでにビットコインの1割ほどの電力消費で済むことから、地球環境問題にも適した通貨とされているのです。
それに加えて、イーサリアム財団のCarl Beekhuizen氏はブログにて、イーサリアムの電力消費を99%以上削減する仕組みへの移行を発表したことが話題となりました。
ビットコインの課題を解決する通貨として進化をし続けると、2022年にはバブルの到来もあり得ると考えられています。
大型アップデートによる進化
イーサリアムは、リリース直後から中長期的な視野に立ってアップデートを実施しています。
現在は、マイニング方式がPoWからPoSに変わりました。
これによって、ネットワークの維持コストが大幅にカットされる効果が期待されています。
さらに、ブロックの承認をグループごとに分けて行うShardingという仕組みにより、スケーラビリティも大幅に改善される見込みです。
このアップデートの完了によってさらにイーサリアム(ETH)の需要が高くなるという可能性は十分にあります。
是非これからのイーサの動向に期待するという方は取引を検討してみてください。
仮想通貨取引所を選ぶ際は、仮想通貨取引所国内アプリダウンロードNo.1の実績を誇るコインチェックの公式サイトをチェックしてみてください。
イーサリアムETFの承認
イーサリアムの価格変動を予想する上でイーサリアムETFも1つ大きな指標となります。
カナダでは4月17日に初めてイーサリアムのETFが承認されており、既に合計4つのイーサリアムETFが上場されることになります。
これにより、現在に至るまで仮想通貨の投資をしていなかった個人投資家がイーサリアムを購入するきっかけになると予想されるので、イーサリアムの価格向上に大きく貢献すると予想可能です。
また、米国では現在ビットコインETFの審査が行われておりますが、カナダで次々に承認されている状況を考慮すると米国でもいずれビットコインETFが承認される可能性が高いです。
ビットコインETFが承認されると次に考えられるのは、米国でのイーサリアムETFの承認が行われるかもしれません。
2022年4月には、オーストラリアでのビットコインETF・イーサリアムETFの上場が行われています。
そうなると、今以上に取引高が増えると思われますので、イーサリアムETFの状況は逐一チェックしていきましょう。
イーサリアムの将来価格予想
イーサリアムは、多くの方に注目されている仮想通貨ですが、2021年11月3日に最高値を更新しどこまで伸びる通貨なのか気になりますよね。
ここでは、イーサリアムの今後の価格を徹底的に解説をしていきます。
※価格予想は将来の価格予想の範疇でありますのでご注意ください。
2022年のイーサリアム価格予想
2021年4月の価格上昇の背景は欧州投資銀行(EIB)が債権の発行をイーサリアム上で行うことを検討していると発表したことと関連しています。
有価証券をブロックチェーン上で発行する試みは様々な国で検討されてきましたが、投資銀行が債権の発行の検討を公表したことにより市場が一気に反応しました。
今回の件を機会に他の投資銀行でも同じような試みが実施される可能性も十分あり、イーサリアム価格がさらに上昇する可能性は十分にあります。
チャートを確認すると、2021年1月から継続して強い上昇トレンドが発生しており、強気な上昇が維持されていたということが分かります。
その後は大きく下落をしていますが、過去の高騰率を考えてもまだまだポテンシャルの高い通貨と言えるでしょう。
さらに、ガス代の低下やイーサリアムのアップデートなど価格の上昇材料は次々に用意されており、その後も価格は上昇し続けています。
2022年10月5日現在は¥196,742で取引されています。
2022年以降のイーサリアムの価格予想
2021年のイーサリアムの価格上昇を支えたのは、「DeFi」などの新しい分散型のアプリケーションの発展によるものです。
管理者のいない非中央集権型の金融は新しいタイプの資産運用の形として世界中の個人投資家が利用しています。
実際にイーサリアムをベースにして開発されたDeFiでの取引額は次々に増加し、プラットフォームで利用されるイーサリアム(ETH)の価格もそれに釣られて上昇を記録。
このままDeFiやNFTが発展していくと、さらにイーサリアムの利用が増えるため2021年の価格よりも高い金額で将来的に取引される可能性もあります。
実際に暗号資産分析会社メサーリのアナリストであるライアン・ワトキンス氏は、将来的にイーサリアムがアップデートによりバーン(焼却)される仕組みを導入することで、将来的にビットコイン追い抜く可能性を示唆しました。
また、資産運用プラットフォーム「Gold-i」のCEO、トム・ヒギンズ氏も、プルーフ・オブ・ステークへの移行から、ビットコインより強い勢いで上昇するとしています。
BlockTower Capitalの共同責任者であるRahul Rai氏は、2022年にもイーサリアムがビットコインを抜いて最も価値が高い仮想通貨になるとも発表しているのです。
有識者の多くがイーサリアムの将来に期待していると考えていいでしょう。
実際にビットコインの価格は2021年の価格で700万円を超えたため、すぐにイーサリアムがビットコインの価格を抜くことは考えられませんが、長期的に見たときに現在の価格から高値を目指す可能性はあると言えそうです。
あわせて読みたい記事
【2015年〜2022年】イーサリアムのこれまでの値動き
イーサリアムは、2013年にすでに原型が誕生していましたが、正式には2015年にリリースされたオープンソースのブロックチェーンプラットフォームです。
2015年のリリース以降、2022年9月15日現在の時価総額は約28兆円となっており、ビットコインに次ぐ2位となっています。
現在は、数多くの仮想通貨が登場していますが、時価総額で言えばビットコインと双璧をなすサービスであることは間違いありません。
ETHの過去の値動き
- リリース直後に0.8ドルをマーク
- ビザンチウムの稼働から上昇傾向に
- 2018年に最高値を記録
- 2018年のG20サミットで大暴落
- EIP(イーサリアム改善案)によって回復
- 新型コロナによる金融市場の全体の下落に連動
- 2020年から2021年にかけて再び高値傾向に
では、過去の値動きについてより詳しく解説します。
リリース直後から2017年までの動き
イーサが、イーサリアム開発テスト環境であるRopstenにリリースされたのが2015年ですが、実際にはその前からプレリリースが行われていました。
また、一般公開前にもテスト環境がリリースされていたのです。
そんな中、2016年6月には、投資家たちを震撼させたTheDAO事件が起きてしまいます。
The DAO事件とは?
2016年5月に始まったICOにより集めた資金の3分の1(当時の価格にして52億円ほど)が盗まれた事件。
当時のThe DAOでは、スプリットという処理機能がありましたが、バグが多く脆弱性を突かれたことが事件の要因でした。
最終的には、ブロックチェーンを分岐するハードフォークの実施で事態は収束に向かい、リリースした直後の段階でも0.8ドルをマークしています。
その後、2017年9月にはビザンチウムの稼働が予定通りに実施されました。
ビザンチウムとは?
イーサリアムのハードフォークの名称。ハードフォークとは、仮想通貨の基本的な部分のルール変更を指す言葉。
ビザンチウムによって、大きな変化点が値動きが期待されていたものの、直後のトレンドを見ると値上がりは発生しませんでした。
ただ、2017年11月には1ETHが4万円台を超えるまでに上昇していきます。
また、この時期に他の仮想通貨も含めて相対的に価格が上昇している時期でした。
これに連れて、さらに価格が上昇してきました。
11月下旬には5万円台を突破して、12月に入ってもその勢いは衰えません。
12月中旬には8万円、12月下旬には9万円を超えて一気に価値が高まっていきます。
2017年~2020年:最高値更新とコロナショック
2018年に入っても、上昇傾向に変わりはありません。
2018年1月には1ETHが16万円にまで暴騰しますが、その勢いに徐々に陰りが見え始め、11万円台まで急落します。
ただこれは、イーサリアムを含めて多くの仮想通貨において過去最高値まで上昇したのに下落に転じるという状況に陥っていたことが要因です。
下落傾向が続く中で追い打ちをかけるように、2018年3月にG20サミットで仮想通貨規制について話し合いが行われました。
これは、仮想通貨が驚異となりつつあること、また国際的なルール作りの重要性が叫ばれていること、そして国家レベルでの仮想通貨が模索されていた時期ということもあって、イーサリアムや他の仮想通貨に対しての風当たりが強くなったのです。
これによって、仮想通貨市場全体の相場がさらに下落に向かっていきますが、イーサリアムの場合、4月には一時1ETHで4万円台にまで下落しました。
しかし、2018年4月20日にイーサリアムの開発者間会議が実施されて、イーサリアムのコンセンサスアルゴリズム変更に向けて、新しいコード準備が整ったと発表します。
Hybrid Casper FFG(Friendly Finality Gadget)と呼ばれる、EIP(イーサリアム改善案)1011が示されて、証明作業に多くのリソースを必要とするPoWという承認方法を捨てて、不正を行うと資産を失うリスクがあるPoSと呼ばれるアルゴリズムが入ったhybrid PoW/PoS systemに移行する計画が進行しました。
これによって、エネルギー消費が激しい従来のマイニング方法と違って、より環境に優しいMintingと呼ばれる手法へと移行していきます。
この移行計画はCasperと命名され継続して研究が進行していきますが、市場も素直に評価してV字回復を果たしたのです。
しかし、2020年には新型コロナの世界的感染拡大を受けて金融市場が混乱した事もあり、イーサリアムも同様に大きな下落を記録しました。
2020年~現在:コロナショックから現在まで
コロナショック後は、順調に値上がりを続けて2020年は右肩上がりで進んでいきます。
2020年の夏は、DeFi関連銘柄がマーケットを牽引したことで、DeFiの夏とも呼ばれました。
DeFiの夏とは?
次々とDeFiプロジェクトが誕生して、バイナンスなどの大手取引所が関連銘柄を競って上場させた時期。スマートコントラクトの王者であるイーサリアムも相対的に価格が上昇した。
2021年もその傾向が続くと見られていましたが、年始から1月11日にかけて記録的な下落となりました。
これは、イギリス当局による暗号資産の監視や規制の強化が原因と見られていますが、2020年11月以降に異例の上昇を続けていたこともあって、約14%下落と大きな反動を見せました。
その後大きく価格を上げ、2021年5月に史上最高値を更新。
5月中旬にはイーロンマスクの影響や各国の規制強化、中国のビットコインマイニング禁止措置といったネガティブなニュースを受け、仮想通貨全体が下落したことを受けて、イーサリアムも価格が下落しました。
最高値の半分ほどまで下落したイーサリアムですが、2021年7月の終わり頃から再び価格は上昇し始めました。
そして、2021年9月には40万円を突破し10月には一時期50万円を突破しました。
クレジットカードの国際ブランドであるVISAがイーサリアムのブロックチェーン上で発行されているUSDCの採用と決定したことやブラジル証券当局のイーサリアムETFを承認といったポジティブニュースも多く、今後もビットコインと並んで注目される仮想通貨であることは間違いないでしょう。
その後、2022年6月には急落し、10月現在は1ETHあたり19万円ほどで取引されています。
また、他の通貨に関して知りたい方は「おすすめ仮想通貨銘柄」の記事をご一読ください。
2022年の下落要因
- 米利上げに伴う金融市場の混乱
- ロシア・ウクライナ情勢の悪化
- 仮想通貨USTのディペッグ問題
- 米仮想通貨大手セルシウス・ネットワークが顧客の資金を一時出金停止措置
まだイーサリアムを保有していないという方は、今後もほぼ間違いなくニュースが続く通貨になりますので是非取引を検討してみてください。
イーサリアムの買い時は?
イーサリアムをこれから購入しようと考えている場合、注目したいのがアップデート時期です。
先に紹介したとおり、アップデートするともれなく上昇する傾向があります。
また、計画どおり進行すれば2022年中のアップデートが完了する可能性が高く、今後さらに価値上がっていくというシナリオが想定できます。
さらに、イーサリアム上で提供されているUSDCのステーブルコインがVISAの決済で利用されるなど、実生活でイーサリアムベースの通貨が使われることによって、大元のイーサリアムも価値が向上します。
VISA以外の決済サービスが同じようにイーサリアムベースの通貨を採用することによって、さらなる価格上昇も考えらています。
これからのイーサリアムに期待するという方は、取引所のアカウント作成をして取引に備えておきましょう。
イーサリアムを購入するなら、取引画面が初心者でも分かりやすく安心して利用できるコインチェックが一番最適です。
是非公式サイトをチェックしてみてください。
イーサリアムは今後下落しない?
仮想通貨の場合、大きな上昇を見せたかと思えば、大暴落も考えられます。
2022年10月現在は下落傾向にありますが、もちろん今後も下落する可能性は充分にあり得ます。
イーサリアムは下落する可能性も十分ありえる
これからイーサリアムの保有をしようと思っている方は、リスクヘッジを検討しつつ取引を実施するようにしてください。
各国での仮想通貨に対する規制等があれば、イーサリアムに限らずほかの仮想通貨も連動して暴落する可能性は充分にあるのです。
全財産をイーサリアムに取引して暴落してしまうと、資産の大半を失ってしまう結果となります。
取引は分散させるのが基本ですので、他の仮想通貨に分けるなど、リスクが低い取引法を実践してみてください。
リスクの低い投資法
- 複数の仮想通貨を購入して投資をする
- ドルコスト平均法を実践して、一気に全ての資金と投入しない
ドルコスト平均法とは、毎月一定の金額を投資し続ける方法です。
仮想通貨は価格の乱高下が激しいため、価格が低い部分で大量に通貨を購入できるため相性が非常に良いです。
ロシア・ウクライナ情勢や、アップグレードの問題など様々な世界の情勢が価格に影響しますので、多くの情報源を意識して収集していきましょう。
なお、他のコインについてはおすすめアルトコインの記事でも紹介していますので合わせてご参考ください。
イーサリアムを購入できる仮想通貨取引所
ここでは、イーサリアムを購入できる仮想通貨(暗号資産)取引所である「コインチェック」と「ビットフライヤー」について紹介していきたいと思います。
コインチェック
名称 | Coincheck(コインチェック) |
取り扱い銘柄数 | 19銘柄 |
最低取引額 | 500円 |
提供サービス | 仮想通貨販売所 仮想通貨取引所 CoinCheckつみたて 貸仮想通貨サービス |
公式サイト | CoinCheck(コインチェック)の公式サイト |
コインチェックでは、イーサリアムを始めとして19種類の仮想通貨を取り扱っています。
コインチェックアプリが用意されていて、スマートフォンからチャートの確認を筆頭として様々な操作を行えます。
アプリならではの特徴として、外出先でも気軽に値動きなどをチェックして、チャンスを逃すことがないという点が魅力的です。
仮想通貨は24時間365日、リアルタイムで取引できる点も評価できます。
コインチェックならではの特徴としては、仮想通貨を一定期間貸し出すことによって、利用料を得ることができる貸仮想通貨サービスがある点です。
イーサリアムを購入して長期間保有する予定がある場合は、レンディングサービスを利用することによって新しい収益を得ることもできますよ。
他にも、価格アラートがあるなどとても使いやすく、サイト自体もシンプルで使いやすい点も評価できます。
さらに詳しく確認したい方はコインチェックの公式サイトをご覧ください。
あわせて読みたい記事
ビットフライヤー
取引所名 | ビットフライヤー |
公式サイト | ビットフライヤーの公式サイト |
通貨ペア数 | 17種類 |
提供サービス | 取引所 販売所 bitFlyer Lightning ステーキングリワードサービス |
イーサリアムに投資するなら、ビットフライヤーが最適です。
取引画面が非常に使いやすく、初心者の方でもすぐに使いこなせることでしょう。
取り扱い通貨も多く、イーサリアム以外のアルトコインも数多く取引することができます。
また、仮想通貨取引所対象セキュリティ調査で世界No.1の実績を持っているのでどんな人も安心して利用できます。(※Sqreen社調べ。2018年1月発表、世界140の仮想通貨取引所を対象に調査)
定番の取引所ですので、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
あわせて読みたい記事
イーサリアムの今後まとめ
イーサリアムの今後としては、基本的に上昇傾向が続くという見立てが大半です。
一方で、不安要素が少なからず存在しているのも事実です。
この記事で紹介したポイントを抑えて、イーサリアムを最適なタイミングで取引を検討しましょう。
また、イーサリアムを取引するなら、コインチェックが最適です。
セキュリティも高く、取り扱い銘柄数も17種類と豊富なので、これから取引をしたいという方には向いています。
また、100円から始めることができるので初心者でも安心して仮想通貨取引ができます。
あわせて読みたい記事