この記事では幸福優位7つの法則という本の中で出てくる、幸せと成功に関する7つの法則とは?について解説していきます。
結論から言いますと。
成功すれば幸せになれるというのは実は順番が逆であり、正しくは幸せだから成功できる。
このことを心理学では幸福優位性と言います。
幸福優位性の7つの法則
この幸福優位性には7つの法則があります。
まず幸せと成功に関する7つの法則とは?
1.幸福度が高い人ほど脳のパフォーマンスが上がる。
2.心の持ちようで、成果が変わる。
3.思考は良くも悪くもパターン化する。
4.挫折、困難、ストレスが人を成長させる。
5.試練が大きいと理性が鈍る。
6.意志の力には限界がある。
7.人間関係が最高の資産である。
以上の7つです。
この7つの法則は心理学と脳科学が10年以上かけておこなった数千にも及ぶ科学的研究をもとにまとめられたものです。
全部解説すると長くなってしまうのでこの中から3つの法則を選んで解説します。
幸福度が高い人ほど脳のパフォーマンスが上がる法則
まずは1つ目の幸福度が高い人ほど脳の働きが良くなり成果を出しやすいという法則。
普通は成果を出すから幸福度が上がるのだと思いがちですが、実は逆だというのが科学的研究によって明らかになっています。
幸福度が高い時の方が人はモチベーションや競争心が高くなります。
よって幸せだから成果が出るという順番になります。
では、「どうすれば幸福度を上げられるの?」という話になりますよね。
「どうすれば幸せになれるのか?」というのにはもちろん個人差がありますが、それでも多くの人に当てはまりやすい幸福度を上げる方法が6つあります。
それは
- 運動を行うこと。
- 瞑想をすること。
- 楽しみを持つこと。
- 人に親切にすること。
- 環境を整える事こと。
- 経験にお金を使うこと。
- 自分の強みを生かせること。
この7つが幸福度を上げる方法です。
運動を行うこと
1つ目の運動については、脳の機能、身体機能の向上、ストレス解消気分やモチベーションのアップなどたくさんのメリットを得ることが出来るなどメリットばかりです。
瞑想をすること
2つ目の瞑想は最も効果の高い幸福度を上げる方法です。やり方は1日たったの5分。
床に座布団などを敷いて、目を閉じます。息をゆっくり吸って、ゆっくり吐くこの時重要なのは呼吸に意識を集中することです。
また瞑想を習慣的に行えば、幸福度、集中力、免疫力の向上、ストレス軽減という効果に繋がります。
楽しみを持つこと
3つ目は楽しみを持つこと些細なことでもいいので楽しみを持っている人は幸福度が高いです。
例えば好きな映画を見ることを想像しただけで脳内のエンドルフィンが27%も増えるそうです。
エンドルフィンには鎮痛・鎮静作用があり、心を落ち着かせることが出来ます。
またエンドルフィンは「体内性モルヒネ」と呼ばれ、「モルヒネ」の6.5倍の鎮痛作用があることがわかっています。
このようにたくさんのメリットがあります。
人に親切にすること
4つ目の人に親切にすることについては意識して人に親切にしたほうが幸福度が上がります。
なぜなら「人に親切にした。」、「良いことをしたという。」事実によって自己満足感を得られるからです。自己満足感=幸福度にもつながります。
環境を整えること
5つ目の環境を整えることもとても大事です。
好きな人、ポジティブな人と一緒にいるだけで自分も前向きな気持ちになれます。
ネガティブなことから目を背けることは決して悪いことではありません。
例えばネットなどの悪影響を及ぼすような情報など。
自分が向き合う必要のないネガティブな問題については思い切って無視してしまうことも必要なのではないでしょうか?
経験にお金を使うこと
6つ目は経験にお金を使うこと、物を買った時の幸福感はあっという間に消えてしまうのに対して経験や他の人と共有する経験にお金を使った場合は幸福感やポジティブな感情が長続きすることが研究により分かっています。
また家族や友人、恋人にプレゼントを買ったり食事を奢ってあげるというように人のためにお金を使うことも幸福感が長続きします。
物にお金を使いがちですが今しかできない経験などにお金を使ってみると良いでしょう。
自分の強みを生かせること
7つ目は自分の強みを生かせること。
人それぞれ長所があると思います。話上手だとか歌が上手とか英語が話せるなど自分の得意なことを発揮できると幸福感を得やすいです。
以上の7つの方法によって幸福度をアップさせることで脳のパフォーマンスやモチベーションが上がるというのが1つ目の幸福度が高い人ほど脳のパフォーマンスが上がるという法則です。
意志の力には限界があるという法則
続いて2番目意志の力には限界がある法則。
運動を習慣しようと思ったり、ダイエットを始めようと思っても継続するのはそう簡単じゃないですよね。
これは脳の性質上仕方ないことです。
脳には「なるべく楽をしたい。」、「なるべく同じやり方を変えたくないという性質があるからです。」
このことから心理学者として有名なウィリアムジェイムズは「人間とは単なる週間の塊に過ぎない。」という言葉を残しています。
もし習慣を作ることが出来れば人生をより良いものに出来ると言えます。
そこで習慣化するために有効な方法を紹介します。
それは習慣化させたいことのハードルを下げることです。
例えば筋トレを習慣化させたいのなら周りの家族や友人に「2日に1回30分の筋トレをする。」と周りに公言してみたり、読書を習慣化させたかったら1日のこの時間に何分間読書をするというスケジュールにするなど習慣にしたい行動のハードルはなるべく下げてあげることが脳の仕組み上、理にかなった方法です。
繰り返しですが脳には同じやり方を変えたくないという性質があります。
ということは一度習慣にしてしまえばやるのが当たり前と脳が錯覚してしまいます。
目安としてはとりあえず3週間続けることが出来れば脳はもっとやりたいという気持ちになってくれます。
3週間➡3カ月このように習慣化させていきましょう。
このように小さなことから。まずは3週間続けるすると、自然ともっとやりたくなってくるのでその調子で3ヶ月継続。
この過程を踏めば効率よくいい習慣を取り入れることができます。
ポイントは行動までのハードルを下げてやることです。
人間関係が最高の資産であるという法則
続いて3番目の人間関係が最高の資産であるという法則です。
結論からいうと良い人間関係から得られる幸福度やモチベーションの向上、ストレス軽減という恩恵を得ることが出来ます。
良い人間関係を持つことはお金や地位を得ることよりも幸福感や人生の満足度をアップさせます。
また食事や運動をするよりも健康に対して大きい影響を与えるということが分かっています。
例えばお金も地位も持っていて食事や運動にも気を使っているけどひとりぼっちの人。
お金持ちもないし運動、習慣もない食事も偏っているけれど大好きな友人や家族や恋人がいる人。
この両者では後者のほうが幸福度や健康度が高いということです。
これほど人間関係は大事な役割になっていますが、その重要性は意外と見落とされがちです。
例えば成果を出すことだけにとらわれて自分の殻にこもって頑張ろうとする事や他人を蹴落としてでも自分さえできればいいというやり方は効率が悪いです。
それよりもう一人でやろうとせず仲間と一緒に取り組むことやライバルと切磋琢磨しながら上を目指すこと家族や友人や恋人との休日を楽しみながらやることの方が効率が良いということです。
成功している人ほど人間関係をとても大事にしています。
それを推進力にしているものです。達成したい目標があるという人ほど見落としがちである人間関係。
もう一度人間関係を見直してみましょう。
まとめ
最後ににまとめです。
成功すれば幸せになるではなく幸せな人こそ成功できる。これを心理学では幸福優位性と言います。
幸福優位性には数千の研究に基づいた7つの法則がある。
1.幸福度が高い人ほど脳のパフォーマンスが上がる。
2.心の持ちようで成果が変わる。
3.思考は良くも悪くもパターン化する。
4.挫折、困難、ストレスが人を成長させる。
5.試練が大きいと理性が鈍る。
6.意志の力には限界がある。
7.人間関係が最高の資産である。
この中の3つの法則について、解説しました。
人間関係の大切さを改めて実感しました。
幸福だから成果がでるという研究の結果にはびっくりしました。
幸せだから成果が出せる。だからもっと幸せになれるという好循環が起きるのだと思います。
今回紹介した幸福優位7つの法則についてはまだすべて紹介できていない部分があるのでぜひ本書を手に取ってみてください。
今回の知識が何か少しででもあなたの役に立てれば幸いです。