国内FXと海外FXどちらを選べばいいか迷いますよね。
FXで稼ぐためには、取引スタイルだけでなくFX業者の選択も大切な要素のひとつです。
それぞれの違いやメリット・デメリットから下記のように分析できます。
それぞれおすすめな人
- 国内FXは資金に余裕があり信頼性や取引コストを重視する人におすすめ
- 海外FXは少ない資金で取引を行いたい人におすすめ
なぜこのような分析になるのか、各業者の特徴からあなたに合うのはどちらなのか、この記事を読めばすぐにわかります。
記事の内容
- 国内FXと海外FXの違い
- 国内FXのメリット・デメリット
- 海外FXのメリット・デメリット
- 海外FXに対する5つの誤解
- 国内FXと海外FXどっちがいいか
国内FX・海外FXの比較表
国内FXと海外FXの違いを早見表にしました。
どちらを選ぶかは取引方法や重視したい項目によるため、しっかりチェックしましょう。
項目 | 国内FX | 海外FX |
---|---|---|
信頼性 | 金融庁に登録されており信頼性は高い | 金融ライセンスを取得していれば信頼性は高い |
取引プラットフォーム | 業者による独自のプラットフォームが多い | MT4/MT5が主 |
レバレッジ | 最大25倍 | 最大1000倍以上の業者もある |
スプレッド | 狭い | やや広い |
ロスカット水準 | 高い(50~100%) | 低い(0~20%) |
ゼロカットシステム | なし | あり |
追証 | あり | なし |
ボーナス | あり | あり |
取引の透明性 | やや低い | 高い(NDD方式が多い) |
取扱い商品 | 少ない | 多い |
自動売買 | 有料 | MT4に無料実装あり |
税金 | 分離課税(20.315%) | 累進課税(15~55%) |
表から簡単に比較分析すると、それぞれのおすすめタイプは以下になります。
メモ
- 国内FXは資金に余裕があり信頼性や取引コストを重視する人におすすめ
- 海外FXは少ない資金で取引を行いたい人におすすめ
各項目の詳細やメリット・デメリットも深掘りしていくので、どちらでFX取引をしようか迷っている方は続きも読んで検討しましょう。
国内FXとは?メリット・デメリット
国内FXとは、日本の金融庁に登録されており、日本国内の居住者を対象にFXサービスを提供している業者でFX取引を行うことです。
FXにはさまざまなリスクがあるため、金融庁が投資者保護のためのルールを設けています。
国内FX業者はこのルールに沿って運営しているので信頼性・安全性は高いです。
レバレッジの規制や追証が発生するリスクなど、海外FXにはない特徴があります。
国内FXの5つのメリット
国内FXのメリットは信頼性・安全性がよく挙げられますが、他のメリットと合わせて5つ紹介します。
国内FXのメリット
- 金融庁に登録されており信頼性・安全性が高い
- スプレッドが狭い
- 利益額に関わらず税率は一律
- 確定申告で損失を繰り越せる
- 入出金がスムーズ
金融庁に登録されており信頼性・安全性が高い
国内FXは日本の金融庁の厳正な審査を受けた上で運営しており、安全性が確保されています。
金融庁のルールに沿って運営され、中でも「信託保全」の義務化により、万が一FX業者が破綻した場合でも投資者の資産は保護されているので安心です。
また、国内FX業者のほとんどが上場企業なので信頼性も高いです。
スプレッドが狭い
国内FXは海外FXに比べて、スプレッドが狭く設定されています。
スプレッドが狭いと取引コストが低くなり、利益を狙いやすくなります。
国内FX大手証券会社の「GMOクリック証券」と海外FX大手の「XMTrading」で比較すると、スプレッドの差は以下です。
USD/JPYの平均スプレッド
- GMO…0.2pips
- XM(KIWAMI極口座)…0.6pips
利益額に関わらず税率は一律
国内FXで得た利益は「先物取引に係る雑所得等」に区分され、利益がいくらであっても税率は一律20.315%です。
確定申告で損失を繰り越せる
国内FXの所得区分「先物取引に係る雑所得等」は、年間の収支がマイナスになっても、確定申告で損失を繰り越しができ節税が可能です。
入出金がスムーズ
国内FXは提携のネットバンキングによるクイック入金・出金ができる業者が多いので、スムーズな入出金が可能です。
手数料が無料な場合も多いです。
国内FXの3つのデメリット
国内FXのデメリットを把握できれば、海外FXとの違いがよくわかります。
国内FXのデメリット
- 最大レバレッジが25倍
- MT4・MT5に対応していない
- 追証のリスクがある
最大レバレッジが25倍
国内FXのレバレッジは最大25倍に規制されています。
トレーダーを守るための制度ですが、大きい利益を狙うためには多額の資金が必要になります。
レバレッジを抑えることで大きなリスクを負わないのは、メリットとも考えられます。
MT4・MT5に対応していない
国内FX業者は独自の取引プラットフォームを提供している場合が多く、MT4/MT5が使える業者はごくわずかです。
カスタマイズ性の低さや自動売買が利用できないなどのデメリットもあります。
業者を変更すると取引プラットフォームも変わってしまいますが、高機能で使用感の良いものも多いです。
追証のリスクがある
国内FXには追証が発生するリスクがあります。
追証は海外FXではほぼありません。
追証とは?
「追加証拠金」の略称で、損失額が大きくなり一定の証拠金維持率を下回った場合に追加で証拠金を入金すること。
追加入金できる資金力があれば問題ありませんが、準備した資金より大きな損失になる場合があるので注意が必要です。
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海外FXとは?メリット・デメリット
海外FXとは、日本の金融庁の許可を得ずに、日本国内でFXサービスを提供している業者でFX取引を行うことです。
金融庁は多くの業者に対して警告を出していますが、業者ごとにさまざまな金融ライセンスを取得しており、ライセンスによっては非常に信頼性の高いものもあります。
海外FXの大きな特徴はハイレバレッジトレードが可能、ゼロカットシステムにより追証が発生しない点です。
ハイレバレッジが利用できるため、少ない資金で大きな利益を狙うことも可能です。
海外FXの6つのメリット
海外FXは、少ない資金で取引できるメリットが多いです。
海外FXのメリット
- レバレッジの制限がなくハイレバ取引が可能
- ゼロカットシステムで追証がない
- ボーナスキャンペーンが豊富
- MT4・MT5を使える
- 取扱い商品が多い
- 取引の透明性が高い
レバレッジの制限がなくハイレバレッジ取引が可能
ハイレバレッジ取引ができるのは、海外FXの大きなメリットです。
海外FXにはレバレッジの規制がありません。
1,000倍前後のレバレッジをかけられる業者が多いですが、中には5,000~6,000倍の業者もあり、少ない資金で大きな取引が可能です。
ゼロカットシステムで追証がない
海外FXはゼロカットシステムを導入している業者がほとんどです。
ゼロカットシステムとは?
口座残高以上の損失が発生した場合、FX業者がマイナス損失分を負担してくれるシステム。
国内FXではマイナスの損失が出ると追証が発生しますが、海外FXでは追証がないため入金額以上の損失にはなりません。
ボーナスキャンペーンが豊富
海外FXはボーナスキャンペーンが豊富です。国内FXは口座開設ボーナスが主ですが、海外FXは入金ボーナスや各種キャンペーンが逐一行われています。
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MT4・MT5を使える
海外FXでは、多くの業者でMT4/MT5が使えます。世界中のトレーダーに人気のプラットフォームで、注文だけでなくテクニカル分析や自動売買もできる高機能なツールです。
一度使い方を覚えると、別の海外FX業者で取引する際も使い慣れたプラットフォームを使用できます。
取り扱い商品が多い
海外FX業者はマイナー通貨ぺアやCFD、仮想通貨など同一口座で複数商品の取引が可能です。
取り扱い商品が多いことで、取引のチャンスも多くなります。
取引の透明性が高い
海外FXは取引にNDD方式を採用している業者が多く、取引の透明性が高いです。
NDD(ノーディーリングディスク)方式とは?
NDD(ノーディーリングディスク)と呼び、トレーダーとインターバンクの間にFX業者が入らない取引方式。
トレーダーが出した注文がFX業者を通さずインターバンクに流れるため、FX業者の介入がなくなり、取引の透明性や信頼性が高くなります。
海外FX4つのデメリット
海外に業者があることで生じるデメリットが多いですが、業者をしっかり選ぶと回避できます。
海外FXのデメリット
- スプレッド・手数料など取引コストが高い
- 海外FXの税金は累進課税
- 入出金に時間と手数料がかかる
- 出金拒否や口座凍結されるリスク
スプレッド・手数料など取引コストが高い
海外FX業者は、国内業者に比べるとスプレッドが広いことが多いです。
スプレッドが狭い口座を選択しても手数料がかかる場合があり、取引コストは高くなります。
海外FXの税金は累進課税
海外FXの税金では、トレードで得た利益は「その他の雑所得」と区分され、累進課税のため最大45%まで税率が変動します。
海外FXは税金が高いとよく言われますが、利益が900万円を超えるまでは国内FXとほぼ同じ税率。
むしろ695万円までは海外FXの方が税率が低いです。
所得額 | 所得税率 |
---|---|
195万円以下 | 5% |
195万超え~330万円以下 | 10% |
330万円超え~695万円以下 | 20% |
695万円超え~900万円以下 | 23% |
900万円超え~1800万円以下 | 33% |
1800万円超え~4000万円以下 | 40% |
4000万円超え | 45% |
入出金に時間と手数料がかかる
海外FXでは入出金の際に、海外の銀行や金融機関を経由するため、国内FXより時間と手数料がかかることが多いです。
普段は問題ないかもしれませんが、ロスカット回避のために入金したい場合など急いでいる時には注意が必要です。
出金拒否や口座凍結されるリスク
海外FXは出金拒否や口座凍結の噂をよく目にします。
リスクはありますが、金融ライセンスの有無や設立されてからの実績などで、信頼性・安全性が確認できる業者であればそれほど心配はありません。
安全性が高くおすすめな海外FX業者については、海外FXおすすめランキングをご確認ください。
現役のプロトレーダーが選んだ本当におすすめな業者を紹介しています。
国内FXと海外FXどっちがいいの?
国内・海外それぞれのメリット・デメリットから、どちらを選べばいいのか見ていきましょう。
国内FXがおすすめな人
国内FXは日本の金融庁に登録されているため、信頼性・安全性を重視する方におすすめです。
また、海外FXに比べるとスプレッドが狭いため、取引コストを抑えたい方にも選ばれています。
レバレッジが最大25倍までに制限されているので、大きい利益を狙う場合は資金が多く必要なため、資金力のある方は国内FXがおすすめです。
海外FXがおすすめな人
ハイレバレッジ取引や豊富なボーナスの利用など少ない資金で大きな利益を狙うことが可能です。また、ゼロカットシステムで追証が発生しないため、資金が限られている方におすすめです。
取り扱い商品が多く、NDD方式の採用でスキャルピングにも向いているため、さまざまな取引方法に対応できます。
MT4/MT5は、トレーダーのプロが使うことも多く、専業トレーダーを目指す方にも海外FXはおすすめです。
海外FXに対する5つの誤解
海外FXに対する噂を目にしますが、ほとんどが誤解や勘違いです。代表的な5つの誤解について解説します。
海外FXに対する誤解
- 金融庁に登録されていないから危険
- 日本人が海外FX業者で取引したら違法
- 英語ができないと海外FXは使えない
- ハイレバレッジでの取引は危険
- 取引に関する規制が多い
金融庁に登録されていないから危険
日本の金融庁のライセンスがなく、信託保全管理が義務化されていないから危険とよく言われていますが、金融ライセンスは世界中にあり信頼度の高いものも多数あります。
海外FX業者の多くは海外の金融ライセンスを取得しており、業者独自の資金管理でトレーダーの資金を保護してくれている場合が多いです。
日本の金融庁に登録するとレバレッジが制限され、ゼロカットシステムも採用できなくなるため、あえて登録していないとも言えます。
日本人が海外FX業者で取引したら違法
日本人が海外FX業者を利用しても違法ではありません。
海外FX業者が日本国内でサービス提供する場合は日本の金融庁の許可が必要ですが、日本人が自ら海外の業者を選んで利用するのは何の問題もないです。
日本語対応のホームページやサポートは海外在住の日本人に向けたサービスです。
英語ができないと海外FXは使えない
英語ができなくても海外FXは利用できます。
最近の海外FX業者は日本語対応していることが多いです。
海外FX大手のXMTradingには日本人スタッフが常駐していると明記されています。
ハイレバレッジでの取引は危険
ハイレバレッジを利用できるからとすべての取引が危険なわけではありません。
確かにハイレバレッジでの取引はリスクも大きくなります。
しかし、トレーダーがレバレッジを下げる選択もでき、ロット数を下げてリスクを軽減することも可能です。
メモ
FXにおける1lot(1ロット)とは、1万通貨分を意味します。
海外FXにはゼロカットシステムもあるため、入金した資金以上の損失にはなりません。
国内FXでは追証が発生するので、マイナスの損失に関しては海外FXの方がリスクは低いです。
取引に関する規制が多い
FX取引に関して、両建てやアービトラージ、ボーナスの不正取得など各業者で禁止事項が設けられています。
規制が多いと感じる方もいるかもしれませんが、禁止事項があるのは国内FXも同じなので、海外FXの規制が特別多いというのは誤解です。
国内FXと海外FXの比較まとめ
国内FXと海外FXには多くの違いがあります。
国内FX | 海外FX | |
---|---|---|
信頼性 | 金融庁に登録されており信頼性は高い | 金融ライセンスを取得していれば信頼性は高い |
取引プラットフォーム | 業者による独自のプラットフォームが多い | MT4/MT5が主 |
レバレッジ | 最大25倍 | 最大1000倍以上の業者もある |
スプレッド | 狭い | やや広い |
ロスカット水準 | 高い(50~100%) | 低い(0~20%) |
ゼロカットシステム | なし | あり |
追証 | あり | なし |
ボーナス | あり | あり |
取引の透明性 | やや低い | 高い(NDD方式が多い) |
取扱い商品 | 少ない | 多い |
自動売買 | 有料 | MT4に無料実装あり |
税金 | 分離課税(20.315%) | 累進課税(15~55%) |
国内FXは信頼性が高く、取引コストが抑えられる傾向があり、海外FXは特有のメリットから自由度の高い取引が可能です。
- 国内FXは資金に余裕があり信頼性や取引コストを重視する人におすすめ
- 海外FXは少ない資金でさまざまな取引を行いたい人におすすめ
リスク管理の面から両方の業者を併用しているトレーダーも多く、どちらかに一方に決める必要はありません。
ただし海外FX業者は自由度の高さを利用し、レバレッジなしや取引ロット数を下げる、取引コストの低い口座タイプの選択などで国内FX業者とほぼ同等の取引条件にできます。
取引条件を合わせた上でゼロカットシステムなど、海外FXのメリットも利用できるので、まずは海外FXで口座開設してみるのがおすすめです。
数多くの海外FX業者があるので、まずは海外FXおすすめランキングをご確認の上、自分に合った海外FX業者で取引しましょう。